
皆さんこんにちは
布施工業の更新担当の中西です
さて今回は
~不同沈下・雨・寒さに負けない!~
基礎トラブルの多くは、地盤・水・温度が原因。設計段階からリスクを見える化し、現場で先手を打つことが何よりの保険です。ここでは、地盤改良の選び方/雨天・寒中対策/擁壁・排水まで、今日から使える実務ノウハウを共有します。📘🔥
目次
表層改良:軟弱層が浅い(〜2m程度)→土に固化材混合。平屋・軽量建物向き。
柱状改良:軟弱層が厚い→地中に円柱状の改良体を造成し、支持層へ荷重伝達。
鋼管杭:地下水位が高い・支持層が深い→品質の均一性と即効性。
判断軸:支持層深さ×建物荷重×周辺条件(井戸・地下埋設)。調査データを構造計算者と一体で評価。🧠
根切り前に排水計画(集排水溝・サンプ・ポンプ)。降雨時はシート+仮土留めで崩壊防止。
捨てコンの役割:基準面の確定と防汚。泥土への鉄筋直置きはNG。
外周排水:暗渠管+砕石包み+透水シートで基礎外周を乾かす設計。
雨上がり再開判定:踏み抜き・わだちが出る含水なら再転圧。
寒中:コンクリ温度確保、保温・防風、初期凍害回避。脱型強度は数値で判断。
暑中:打設時間の前倒し、直射回避・散水養生、打継ぎ時間の短縮。
共通:受入時のスランプ・空気量・温度と打込み完了時刻を記録。
既存擁壁の健全度(クラック・天端・排水孔)を事前点検。
掘削は段階施工+仮土留ではらみを抑制。
振動・騒音は事前周知と計測で見える化。搬入ルートは安全最優先。
ジャンカ:浅いものは樹脂モルタル充填、深い場合は構造判断→はつり+再打設。
レイタンス:打継ぎ前にはつり・高圧洗浄・プライマー。
ヘアクラック:温湿度管理+表面含浸材で抑制。構造クラックは原因特定が先。
基礎断熱(内/外)と床断熱の気流止めを図面化。
**基礎パッキン(ロング)**で換気を均一化。
床下点検口近くに湿度計設置→季節ごとの写真&数値記録で予防保全。
地盤改良:工法・本数/径・改良長・保証の範囲
コンクリート:呼び強度・配合・打設回数・ポンプ台数
鉄筋:径・ピッチ・定着長・スペーサー種
養生・天候:寒中/暑中の追加対応、雨天順延の扱い
記録:試験体・写真台帳・是正報告書の提出有無
朝礼で「今日の危険3つ」を写真で共有
レベル・直角・かぶりは当日中に記録→夕方カンファでクローズ
雨予報は退避ライン時間を決定(型枠・鉄筋の防水シート常備)
不同沈下を防ぐ鍵は、地盤×水×温度の先手管理。改良工法の選定から雨・寒さ対策、擁壁・排水まで、設計と現場を一本の線でつなぎます。